−デマメール(Virus Hoax)って? −時々、インターネット上でコンピュータウイルスやトロイの木馬などのデマメールが流行し、ちょっとした騒ぎになることがあります。この場合のデマメールとは、実際には存在しないウイルスなどについて「危険だから注意するように」とか、「多くの人に転送するように」などと警告するメールのことです。
特に、Melissaなど世間を騒がせたウイルス事件の後に、その名を騙って出回ることも多くあります。こういう迷惑行為を面白がってやる人は後を絶ちません。インターネットは、最新の情報を広範囲にすばやく伝達できる素晴らしいシステムですが、ウイルスデマに限らず、間違った情報の伝達などに悪用されることも多々あります。間違った情報におどらされないようにするためにはまず、「情報の出所を確認」し、「怪しい情報は他人に安易に流さない」ことが大切です。
ここでは、コンピュータウイルスデマの特徴や対処法、実際に出回ったデマの例などをまとめてみました。
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■デマの特徴
・標題に「ウイルス警告!!!(Virus Warning!!!)」等、人の注意を引く言葉を使用し、「!(エクスクラメーションマーク)」を連発する。
・「○○○という題名のメールは絶対に開かないで下さい」という警告メッセージを使う。 
・「メールを開くと、あなたのコンピュータがウイルスに感染する」、「ハードディスクが破壊される/中身が全部消去される」、または「このウイルスは、まだあまり知られておらず、ベストな対策は発見されていない」など言い、メール受信者に、(大変だ、早く何とかしなくては。皆に伝えなければ!)という焦燥感や恐怖感を与える。 
・「できるだけ多くの友人や知人に、今すぐこのメッセージを転送して下さい」と、転送を促す(○○人へ転送しろと指定する場合もある)。 
・もっともらしいコンピュータ用語や専門用語を使う。 
・マイクロソフトやAOL、FCC(Federal Communication Commission: 連邦通信委員会)など、有名な企業・組織名からの警告文だと偽る。

■デマを受け取ってしまった場合の対処法
コンピュータウイルスは、テキストファイル(メール本文:単純な文字の羅列)に感染することはないので、メールを開いただけでウイルスに感染することはありません。ただし、 メールに添付文書がある場合は要注意です。(特にワードやエクセル文書。みなさんよくご存知のマクロウィルスは、Eメールで一挙に広がってしまいました。)この添付ファイルがマクロウィルスに感染している場合は、開くだけで(つまり、ダブルクリックするだけで)あなたのPCも感染してしまうので、怪しいメールとその添付ファイルはすみやかに削除するか、保存する必要がある場合は、開いたり保存する前に必ずアンチウィルスソフトでウィルスチェックを行ってください。

・上記デマの特徴を持つメールを受け取ったら転送はしないで、ウィルスデマ関連サイト(後述)や、社内のシステム管理担当者などに照会・確認する。 
・出所を確認する。オリジナルメールの差出人の名前が書かれていない場合、または存在しない住所や電話番号、名前が書かれている場合は、ほとんどがデマである。 
・PGPサインがついている場合、その差出人のウェブサイトからパブリックキー(公開鍵)を入手し、PGPソフトウェアを使ってサインが本物かどうか確かめる。また、オリジナルの差出人の名前がある場合は、その人物に直接連絡を取り、警告メッセージの真偽を確認する。