−電子メール爆弾(メールボム)って?−みなさんの使っている電子メール。メールBOXの最大容量は数MBですよね。ここに10MBや100MBのメールが飛んできたり送ろうとした場合・・・どうなってしまうのでしょうか?そこに悪意があったら・・・そんな気はなくてもこの事故は頻に起こってしまいますよね。しかしそこには脅威が存在します。
ここではメールBOXが溢れてしまう電子メール爆弾の恐ろしさを詳解して、みなさんに安全な電子メールの交換を提案いたします。
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■メール爆弾(メールボム)とは?
メール爆弾(メールボム)とは、勝手に何MBもの巨大なファイルを送り付ける迷惑メールのことです。つまり、巨大なサイズのメールをダウンロードさせることによって受取人が被る時間的・金銭的被害を目的とした、悪意のある卑劣かつ卑怯な行為です。

■もし、メール爆弾に遭遇したら?
まずは怒らずに冷静になることです。そっくりそのまま返送する、というのは絶対禁止です。なぜなら、迷惑を被るのは差出人だけではなく、同じサーバを使っている全ユーザとなる可能性があるからです。それに、送信者が自分自身のアカウントを使って出すことは極稀(まれ)で、偽装のアカウントを使ってくることが大半です。
こんな悪戯にかまわずに、黙ってそのメールを削除してしまいましょう。そして、とりあえずメールサーバやシステムの管理者宛に「メール爆弾が届いた」旨のメールを出しましょう。メール爆弾でサーバに負担がかかり、管理者の方でも原因を探っているかもしれませんからね。
チェーンメールやウイルスなどと同様、なぜこのような嫌がらせをするのかは加害者それぞれですが、このようなものにはキチンとした対処をとりましょう。

■本当の脅威・・・毎時数億円の損失!
Amazon.com やNissen On-lineなど、電商取引が企業の重要な受注窓口になっているサイトでは、一時間あたり数億円(ひょっとしたらそれ以上)の取引きが行き交っています。契約時には、やはり電子メールのやり取りによる取引きが行われています。もしこのような場所がメールボムなどによるクラッキング(攻撃)を受けた場合、サイト復旧までの取引きが停止してしまいます。ざっと計算をすれば、たった1分の停止で数百万円分の粗利損失が出てしまいます。
この事故を防止するために各サイトでは、Web保険に加入するなど膨大な金額のセキュリティを備えています。しかしこのような事故/事件は後を絶たないのが現状です。インターネットの「安全」はいつになれば「安心」になるのでしょうか?